尖閣諸島問題

・・・と仰々しいタイトルですが、ここで日中の問題に関して論議するつもりはありません。

先日、中学2年生の生徒がこんな事を言っていました。

「塾長、中国ってエグい国やねんなぁ、自分から船をぶつけといて謝らないどころか文句を言ってるんやろ?」
「そうやなぁ、しかも中国では反日デモまで起きてるからちょっと深刻やね」
「えっ?政府だけじゃなくって国民も文句言ってるん?なんちゅう国や!そんなん戦争したらいいねん、絶対にこっちは悪くないもんな」

ここで少し違和感を感じました。

たしかに今回の中国政府の対応は目に余るものがあります、力づくで領土問題を押し切ろうとしているとしか思えませんし、国際ルールなんか無視していると考えるしかありません。
そして、そこには国内情勢の不満を外に向けることで国内の安定化と共産主義の維持を念頭に置いていることは明白です。

では、何故中国の国民が反日に固まっているのかと言えば、中国国民は統制された反日の教育を受け作られた情報を与えられているからで、決して中国国民が極悪非道な性格であるからではないと思います。

つまり、日本人は誠意のかけらもなく、尖閣諸島は紛れも無く中国の領土で、且つ今回に事件は日本の巡視船が中国漁船にぶつかったのだという情報が与えられてるのでしょう。
さすれば、反日デモが起きても仕方ないことだと思います。

ここで私が生徒に「中国は悪い国やねん、他人のことなんか考えんと自分の都合のいいように世界を動かそうとしている悪い国や」
と教えると、生徒の反中思考にあっさりと拍車をかけることになるではないか?
と思ったのです。

これなら中国の統制教育や情報規制と何ら変わりありません!

ここは中国とは違う対処の仕方をしないと、中国と同じ土俵に乗ってしまうことになると感じました。
さすれば中国の批判は決して出来ません。

ですから生徒には出来うる限り客観的な情報を与えることにしました。

「そもそも尖閣諸島は明の時代、つまり今から900年ほど前には中国の歴史書には中国の領土と記されているらしいねんけど、近年の国際舞台で日本が領有権を主張した時に中国は異議を唱えなかったんよ。国際ルールでは異議がない主張は認められることになってるんよね」

なるべく客観的な情報を与えることで、生徒自身にどちらがどうしてどれくらい悪いのかを自分で判断してもらおうと思ったのです。

あらかたの説明を聞いた生徒は
「ふ~~ん、ほんじゃ中国は悪いと思うけど国民は踊らされてるだけなんかな?」
という感想を述べました、少しは考え方が変ったと思います。

「そうやな、そういう面はあるかも知れんね、興味を持ったんなら出来るだけ自分でいろんなことを調べて自分で判断するんやで!日本だってもしかしたら中国みたいに政府がわざと違う情報を流すことだってあるかもしれないもんな」
「そんな事するん??」
「分からん・・・分からんから自分で考えることが大切なんよ。中国国民みたいになりたくないやろ?」

「そっか、たしかにそれは嫌やなぁ」

子供に話しながら、最も客観的に判断しなければならないのは我々大人だよな・・としみじみ感じた時間でした。

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